ポリファーマシーが疑われる方に「ポリファーマシー通知」をお送りしています。

 ポリファーマシー通知が届いた方は、通知とお薬手帳を持って「かかりつけ医・かかりつけ薬局」に相談してください。

 なお、ポリファーマシー通知は服薬の禁止を求めているものではありませんので、自己判断での服薬中止は絶対にしないでください。

ポリファーマシーとは

 ポリファーマシーとは「ポリ(多い)」と「ファーマシー(調剤)」を組み合わせた「害のある多剤服薬」を意味する造語ですが、「不要な薬の服薬」や「必要とする以上の薬の服薬」なども含まれます。

ポリファーマシーの問題点

 ポリファーマシーは「有害事象(注①) リスクの増加」や「服薬アドヒアランス(注②)の低下」、「処方カスケード(注③)」など健康被害に繋がるリスクがあります。

 また、過剰に処方された薬(不要な薬や必要以上に処方された薬)は年間500憶円もの残薬を発生させているという推計もあり、医療費増加の一因にもなっています。

 (注①)薬との因果関係がはっきりしないものを含め、薬を服薬した患者に生じるあらゆるこのましくない、あるいは意図しない兆候・症状または病気のことです。

 (注②)患者が自分の病気を理解し医師の治療方針に積極的に協力しながら正しく服用することです。服薬アドヒアランスが低下すると、薬を飲み忘れたり、誤った方法(量や回数、時間の誤り)で服薬したり、多くの薬を服薬することを面倒に感じて勝手に減らしたり服薬自体を中止したりしてしまうことが考えられます。

 (注③)薬の副作用を新たな症状と誤認し、その症状を抑えるためにさらに別の薬が処方されることです。これにより薬の種類が連鎖的に増えていきます。

受診する医療機関が多くなるほどポリファーマシーのリスクは高まります。

 例えば、風邪をひいて受診した内科でA薬とB薬を処方された人が、目の痒みで受診した眼科でB薬とC薬を処方された場合、B薬が重複しているため2倍の量を服薬することになります。

 また、内科で処方されたA薬と眼科で処方されたC薬とで、その効能が違っていてもそれぞれに同一の成分が含まれていた場合は、その成分を必要以上に摂取してしまうことになります。

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どうしたらポリファーマシーを防げるの?

●かかりつけ医・かかりつけ薬局を持つ

 既往歴や健康状態を把握し健康管理のアドバイスもしてくれる「かかりつけ医」や、どの医療機関を受診したときでもいつも薬を調剤してもらう「かかりつけ薬局」を持ち、はしご受診(同一の病気について、自己の判断で、短期間に、複数の医療機関を転々と受診すること)等で必要以上の薬を処方してもらわないようにしましょう。

ポイント!

 かかりつけ医・かかりつけ薬局は自分で選択するものです。自分が信頼できると思う医師・薬局を持ちましょう。

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●お薬手帳を一冊にまとめて必ず持参する

 お薬手帳が複数あると、薬の情報が正しく医師や薬剤師に伝わらずポリファーマシーに繋がる要因になるため、一冊にまとめて毎回持参しましょう。

ポイント!

 日頃服用している市販薬や健康食品、サプリメント等があれば、お薬手帳に記入しておくと薬剤師が併せてチェックしてくれます。

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